システムの復元の開始直後にシステムをオンラインにする Acronis 独自のテクノロジ。システムはバックアップから起動して、コンピュータが使用可能になり、必要なサービスを提供できるようになります。要求された処理に必要なデータが最高の優先度で復元され、それ以外のすべてのデータはバックグラウンドで復元されます。制限事項:
管理対象のコンピュータ内にあるバックアップ アーカイブを保存するための安全なボリューム。利点:
制限事項: Acronis Secure Zone は、ダイナミック ディスク上または GPT パーティション スタイルを使用するディスク上に作成することはできません。
Acronis Secure Zone は、個人用格納域と見なされます。
ブータブル エージェントの改訂版。システム ディスクに常駐し、起動時に [F11] キーを押すと起動するように設定されています。Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを使用すると、ブータブル レスキュー ユーティリティを起動するためのブータブル メディアまたはネットワーク接続が不要になります。
Acronis スタートアップ リカバリ マネージャは、モバイル ユーザーにとって特に役に立ちます。障害が発生した場合、ユーザーはコンピュータを再起動し、[Press F11 for Acronis Startup Recovery Manager…] というプロンプトに対して [F11] キーを押して、通常のブータブル メディアと同じ方法でデータ リカバリを実行します。
制限事項: Windows ローダーと GRUB 以外のローダーは、再起動が必要です。
バックアップ アーカイブのサイズと使用できる復元点の数の最適なバランスを保つことを目的としてよく使用されるバックアップ スキーム。GFS を使用すると、直近の数日間については日単位のバックアップから復元し、直近の数週間については週単位のバックアップから復元し、そして過去の任意の時点については月単位のバックアップから復元することができます。
詳細については、「GFS バックアップ スキーム」をご参照ください。
異なるハードウェアまたは仮想コンピュータ上での Windows の起動を支援する Acronis 独自のテクノロジ。Universal Restore は、ストレージ コントローラ、マザーボード、チップセットなどのオペレーティング システムの起動にとって重要なデバイスの相違に対応できます。
次の場合は Universal Restore を使用できません。
これは、これらの機能が主に同じコンピュータ上での簡単なデータ復元を目的としているためです。
Universal Restore は Linux を復元する場合には使用できません。
次のいずれかのカーネルを基にした最小限の Windows システム。
WinPE は、一般的に、配置、テスト、診断、およびシステム修復のために OEM および企業によって使用されます。コンピュータは、PXE、CD-ROM、USB フラッシュ ドライブ、またはハード ディスクを使用して WinPE を起動できます。WinPE 用 Acronis プラグイン を使用すると、Acronis Backup & Recovery 10 エージェントをプレインストール環境で実行できます。
Acronis Backup & Recovery 10 エージェント for Windows のプレインストール環境版。このプラグインは、ブータブル メディア ビルダを使用して WinPE イメージに追加することができます。結果のブータブル メディアを使用すると、任意の PC 互換コンピュータを起動して、オペレーティング システムを使用せずにほとんどの(ある程度の制限がありますが)直接管理操作を実行することができます。GUI を使用してローカルで、またはコンソールを使用してリモートから操作を設定および制御することができます。
「バックアップ スキーム」をご参照ください。
ディスク バックアップと同じです。
データのバックアップと復元を実行し、タスク管理やハード ディスクの操作などの他の管理操作をコンピュータ上で実行できるようにするアプリケーション。
バックアップできるデータの種類はエージェントの種類によって異なります。Acronis Backup & Recovery 10 には、ディスクとファイルをバックアップするためのエージェント、および仮想化サーバー上に存在する仮想コンピュータをバックアップするためのエージェントが含まれています。
アーカイブを生成するバックアップ計画に従って、エージェントによって実行されるクリーンアップ。エージェント側のクリーンアップは管理対象外の格納域で実行されます。
アーカイブを生成するバックアップ計画に従って、エージェントによって実行されるベリファイ。エージェント側のベリファイは管理対象外の格納域で実行されます。
アーカイブのコピーまたはアーカイブの自己完結部分のコピーを指定した場所に作成する処理。エクスポート処理は、単一アーカイブ、単一バックアップ、または同一アーカイブの選択したバックアップに適用できます。コマンド ライン インターフェイスを使用すれば、格納域全体をエクスポートできます。
古いバックアップを除去するため、またはアーカイブが特定のサイズを超えないようにするために、バックアップ アーカイブからバックアップを削除すること。
クリーンアップには、アーカイブを生成するバックアップ計画によって設定された保持ルールをアーカイブに適用する処理が含まれます。この処理では、アーカイブが最大サイズを超えているかどうか、およびバックアップが期限切れになっているかどうかを確認します。 この結果、保持ルールに違反しているかどうかに応じてバックアップが削除される場合があります。
詳細については、「保持ルール」をご参照ください。
Acronis エージェントおよび Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーにリモート アクセスまたはローカル アクセスするためのツール。
管理者は、コンソールを管理サーバーに接続して、バックアップ ポリシーを設定および管理したり、他の管理サーバー機能にアクセスしたりします。つまり、集中管理を実行します。管理者は、コンソールとエージェントの直接接続を使用して直接管理を実行します。
オペレーティング システムのインストールによって一意に識別される物理コンピュータまたは仮想コンピュータ。複数のオペレーティング システムがインストールされたコンピュータ(マルチブート システム)は、複数のコンピュータと見なされます。
企業データの保護に必要となる各種リソースの使用を最適化するためのサーバー。これは、管理対象の格納域を作成することによって達成されます。管理者はストレージ ノードによって次のことを実現できます。
管理対象の格納域に保存されるアーカイブを生成するバックアップ計画に従って、ストレージ ノードによって実行されるクリーンアップ。エージェント側のクリーンアップに代わるものとして、ストレージ ノード側のクリーンアップでは運用サーバーに不要な CPU 負荷をかけません。
クリーンアップ スケジュールは、エージェントが存在するコンピュータ上に存在しており、そのコンピュータの時間とイベントを使用するため、スケジュールされた時刻になるかイベントが発生するたびに、エージェントがストレージ ノード側のクリーンアップを開始する必要があります。そのためには、エージェントがオンラインになっている必要があります。
次の表に、Acronis Backup & Recovery 10 で使用されるクリーンアップの種類の概要を示します。
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クリーンアップ |
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エージェント側 |
ストレージ ノード側 |
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適用先 |
アーカイブ |
アーカイブ |
開始 |
エージェント |
エージェント |
実行 |
エージェント |
ストレージ ノード |
スケジュール設定 |
バックアップ計画 |
バックアップ計画 |
保持ルール設定 |
バックアップ計画 |
バックアップ計画 |
ストレージ ノードによって実行されるベリファイ。管理対象のロケーションに保存するアーカイブを生成するバックアップ計画に従って実行される。エージェント側のベリファイに代わるものとして、ストレージ ノード側のベリファイでは運用サーバーに不要な CPU 負荷をかけません。
管理サーバーが、管理者の指定したメンバシップ条件に従って自動的にメンバを構成するコンピュータのグループ。Acronis Backup & Recovery 10 では次のメンバシップ条件が提供されています。
コンピュータは、コンピュータがグループの条件を満たす限りダイナミック グループ内に残ります。次の場合は、すぐにコンピュータがグループから自動的に削除されます。
管理サーバーからコンピュータを削除する以外に、ビルトイン グループからコンピュータを手動で削除する方法はありません。
Windows 2000 以降から提供されている論理ディスク マネージャ(LDM)によって管理されるハード ディスク。LDM を使用すると、ストレージ デバイス上でより柔軟にボリュームを割り当てることができるようになり、フォールト トレランスとパフォーマンスが向上し、ボリューム サイズを大きくすることができます。
ダイナミック ディスクではマスタ ブート レコード(MBR)または GUID パーティション テーブル(GPT)パーティション スタイルを使用できます。MBR または GPT に加えて、各ダイナミック ディスクには LDM がダイナミック ボリュームの設定を保存する隠しデータベースがあります。各ダイナミック ディスクにはディスク グループ内に存在するすべてのダイナミック ボリュームに関する完全な情報が保持され、これによりストレージの信頼性が向上します。このデータベースは、MBR ディスクの最後の 1MB を占有します。GPT ディスク上で、Windows は Microsoft 予約パーティション(MSR)から領域を取得して、専用の LDM メタデータ パーティションを作成します。
ディスク 1: |
MBR |
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LDM データベース
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1MB |
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ディスク 2: |
保護 MBR |
GPT |
Microsoft 予約 パーティション(MSR) |
LDM データベース
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GPT |
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LDM メタデータ パーティション 1MB |
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MBR(ディスク 1)と GPT (ディスク 2)ディスク上に作成されたダイナミック ディスク。
ダイナミック ディスクの詳細については、次の Microsoft サポート技術情報の記事をご参照ください。
Disk Management (Windows XP Professional Resource Kit) http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb457110.aspx
816307 Windows Server 2003 ベースのコンピュータでのダイナミック ディスクの使用に関する推奨事例 http://support.microsoft.com/kb/816307/ja
ダイナミック ディスクまたはより正確にはディスク グループ上にあるボリューム。ダイナミック ボリュームは複数のディスクに分散することができます。ダイナミック ボリュームは通常、次のような目的に応じて設定されます。
Acronis Backup & Recovery 10 では、タスクは、特定の時刻になるか特定のイベントが発生したときに管理対象のコンピュータ上で実行される一連のアクションのセットです。アクションは xml スクリプト ファイルで記述されます。開始条件(スケジュール)は保護されているレジストリ キー内に存在します。
一般的な設定データを LDM データベースに保存して一括管理できるようにする、複数のダイナミック ディスク。通常、同じコンピュータ内で作成されたすべてのダイナミック ディスクは、同じディスク グループのメンバになります。
LDM または別のディスク管理ツールによって最初のダイナミック ディスクが作成されるとすぐに、ディスク グループ名がレジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\dmio\Boot Info\Primary Disk Group\Name に設定されます。
次に作成またはインポートされるディスクは同じディスク グループに追加されます。少なくとも 1 つのメンバが存在している限り、そのグループは存在します。最後のダイナミック ディスクが切断されるかベーシック ディスクに変換されると、そのグループは使用が中止されますが、その名前は上記のレジストリ キーに保持されます。ダイナミック ディスクが作成または再接続されると、1 つ多い番号を付加した名前のディスク グループが作成されます。
別のコンピュータに移動した場合、ディスク グループは「外部」と見なされ、既存のディスク グループにインポートするまで使用することはできません。インポートによって、ローカル ディスクと外部ディスクの両方の設定データが更新され、1 つのエンティティになります。コンピュータ上にディスク グループが存在していない場合、外部グループはそのままの状態(元の名前)でインポートされます。
ディスク グループの詳細については、次の Microsoft サポート技術情報の記事をご参照ください。
222189 Description of Disk Groups in Windows Disk Management http://support.microsoft.com/kb/222189/ja/
ディスクまたはボリュームのセクタ ベースのコピーをパッケージした形式のバックアップ。通常は、データを含むセクタのみがコピーされます。Acronis Backup & Recovery 10 では、すべてのディスク セクタをそのままコピーするオプションが用意されています。これにより、サポートされていないファイル システムのイメージ作成が可能になります。
バックアップは、バックアップ処理を 1 回実行した結果です。物理的には、特定の日時にバックアップされたデータのコピーを含むファイルまたはテープのレコードです。Acronis Backup & Recovery 10 によって作成されたバックアップの拡張子は TIB です。バックアップをエクスポートまたは統合した結果である TIB ファイルもバックアップと呼びます。
バックアップ計画によって管理されているバックアップのセット。アーカイブには複数の完全バックアップに加えて、増分バックアップや差分バックアップも含めることができます。同じアーカイブに属するバックアップは、常に同じ場所に保存されます。複数のバックアップ計画で同じソースを同じアーカイブにバックアップすることができますが、「1 つのバックアップ計画に対して 1 つのアーカイブを使用する」ことが基本的なシナリオです。
アーカイブ内のバックアップは一般的にバックアップ計画によって管理されます。アーカイブの手動操作(ベリファイ、内容の表示、バックアップのマウントと削除)は、Acronis Backup & Recovery 10 を使用して実行する必要があります。Windows エクスプローラやサードパーティのファイル管理ソフトなどの Acronis 以外のツールを使用してアーカイブを変更しないでください。
バックアップの前後に実行するコマンド、バックアップ ストリームに割り当てるネットワークの最大帯域幅、データ圧縮レベルなどのバックアップ操作の設定パラメータ。バックアップ オプションはバックアップ計画の一部です。
バックアップ スケジュール、保持のルール(オプション)、およびクリーンアップ スケジュールが含まれているバックアップ計画の一部です。たとえば、毎月の末日の午前 10 時に完全バックアップを実行し、日曜日の午後 10 時に増分バックアップを実行します。3 か月経過したバックアップは削除されます。バックアップ操作が完了するたびに削除するバックアップが確認されます。
Acronis Backup & Recovery 10 では、GFS やハノイの塔のような、一般的な最適化バックアップ スキームを使用したり、カスタム バックアップ スキームを作成したり、データを 1 度にバックアップしたりすることが可能です。
管理サーバーの管理者によって作成され、管理サーバーに保存されるバックアップ計画のテンプレート。バックアップ ポリシーには、バックアップ計画と同じルールが含まれていますが、バックアップするデータ項目の内容を明示的に指定していない場合があります。代わりに、環境変数などの選択ルールを使用することができます。この選択の柔軟性により、バックアップ ポリシーを 1 箇所から複数のコンピュータに適用することができます。データ項目が明示的に指定されている場合(/dev/sda または C:\Windows など)、ポリシーは、この正確なパスが見つかった各コンピュータ上でこの項目をバックアップします。
ポリシーをコンピュータのグループに適用することによって、管理者は、1 回の操作で複数のバックアップ計画を配置できます。
ポリシーを使用する際のワークフローは次のとおりです。
特定のコンピュータ上で特定のデータを保護する方法を指定したルールのセット。バックアップ計画では次のものを指定します。
たとえば、バックアップ計画には次の情報を含めることができます。
物理的には、バックアップ計画は管理対象のコンピュータ上で実行するために設定されるタスクの集まりです。
バックアップ計画はコンピュータ上で直接作成するか(ローカルの計画)、バックアップ ポリシーが配置されている場合は、コンピュータ上に表示することができます(集中管理用計画)。
特定の日時のデータを復元するためにコンピュータのハード ディスク上に存在するデータのコピーを作成する処理。
バックアップ アーカイブのサイズと使用できる復元点の数の最適なバランスを保つことを目的としてよく使用されるバックアップ スキームです。復元単位が 3 つのレベル(日単位、週単位、月単位)のみの GFS スキームとは異なり、ハノイの塔スキームは、バックアップの世代数が増えるにつれて、復元点間の時間間隔が短くなります。これにより、バックアップ ストレージを非常に効率よく使用することができます。
詳細については、「ハノイの塔バックアップ スキーム」をご参照ください。
管理サーバー上に常に存在するコンピュータのグループ。
管理サーバーには、すべての物理コンピュータとすべての仮想コンピュータという 2 つのビルトイン グループがあり、それぞれの種類のすべてのコンピュータが含まれています。
ビルトイン グループは削除することも、他のグループに移動することも、手動で変更することもできません。ビルトイン グループ内にカスタム グループを作成することはできません。管理サーバーからコンピュータを削除する以外に、ビルトイン グループから物理コンピュータを削除する方法はありません。仮想コンピュータは、ホスト サーバーを削除すると、結果的に削除されます。
バックアップ ポリシーをビルトイン グループに適用することができます。
Acronis Backup & Recovery 10 エージェントのほとんどの機能を含むブータブル レスキュー ユーティリティ。ブータブル エージェントは Linux カーネルが基になっています。コンピュータは、ブータブル メディアまたは Acronis PXE サーバーを使用してブータブル エージェントを起動できます。GUI を使用してローカルで、またはコンソールを使用してリモートから操作を設定および制御することができます。
ブータブル エージェントまたは WinPE 用 Acronis プラグインがインストールされた Windows プレインストール環境(WinPE)を含む物理的なメディア(CD、DVD、USB フラッシュ ドライブ、またはコンピュータの BIOS によってブート デバイスとしてサポートされるその他のメディア)。コンピュータは、Acronis PXE サーバーまたは Microsoft リモート インストール サービス(RIS)からネットワーク ブートを使用して上記の環境で起動することもできます。ブータブル コンポーネントがアップロードされたこれらのサーバーは、ブータブル メディアの一種と考えることもできます。
ブータブル メディアは次の状況で最も多く使用されます。
バックアップからデータを復元できるかどうかを確認する処理。
ファイル バックアップのベリファイでは、バックアップからダミーの復元先に対してすべてのファイルの復元を疑似的に実行します。以前の製品バージョンでは、ファイル バックアップのヘッダーに含まれるメタデータに整合性があれば、バックアップは有効と見なされていました。現在の方法は、時間がかかりますが信頼性が向上しています。ボリューム バックアップのベリファイでは、バックアップに保存されているすべてのデータ ブロックのチェックサムを計算します。この処理も多くのリソースを消費します。
ベリファイの成功は復元の成功の可能性が高いことを示しますが、復元処理に影響するすべての要因を確認するわけではありません。オペレーティング システムをバックアップする場合、ブータブル メディアから予備のハード ディスク ドライブへの復元テストによってのみ将来の復元の成功が保証されます。
バックアップ計画の一部。ベリファイを実行する頻度と時期、およびベリファイする対象がアーカイブ全体か、アーカイブ内の前回のバックアップかを定義するルールです。
「バックアップ ポリシー」をご参照ください。
ブータブル メディアを作成するための専用のツール。
ローカルのバックアップ計画に属するタスク、または復元タスクのようにどの計画にも属していないタスク。バックアップ計画に属しているローカル タスクは、計画を編集することによってのみ変更できます。他のローカル タスクは直接変更できます。
直接管理を使用して管理対象のコンピュータ上に作成されたバックアップ計画。
AES(Advanced Encryption Standard)に従って暗号化されたバックアップ アーカイブ。アーカイブの暗号化オプションとパスワードをバックアップ オプションで設定すると、そのアーカイブに属する各バックアップは、エージェントによって暗号化されてから保存先に保存されます。
AES 暗号化アルゴリズムは、暗号ブロック連鎖(CBC)モードで動作し、ランダムに生成されるキーを使用します。キーの長さは 128、192、または 256 ビットからユーザーが指定できます。次に、暗号化キーは、パスワードの SHA-256 ハッシュをキーとして使用して、AES-256 で暗号化されます。パスワード自体はディスクまたはバックアップ ファイルに保存されませんが、パスワードのハッシュがベリファイには使用されます。この 2 段階のセキュリティにより、バックアップ データは権限のないアクセスから保護されますが、失われたパスワードを復元することはできません。
すべての読み書きが、ストレージ ノードによって透過的に暗号化および暗号化解除される管理対象の格納域。暗号化キーはノードに保存された格納域専用の暗号化キーを使用します。ストレージ メディアが盗まれたり権限のない人物によってアクセスされた場合でも、格納域の内容はストレージ ノードにアクセスしなければ、暗号化解除することはできません。暗号化されたアーカイブの暗号化は、エージェントによって実行されます。
Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーでは、エージェントをコンピュータにインストールせずに、そのコンピュータを仮想ホストからバックアップできる場合、コンピュータは仮想コンピュータと見なされます。仮想コンピュータ用の Acronis Backup & Recovery 10 エージェントがサーバーにインストールされていることを前提として、仮想コンピュータは、コンピュータをホストする仮想サーバーの登録後に管理サーバー上に表示されます。
バックアップ アーカイブを保存する場所。格納域はローカル ドライブ、ネットワーク上のドライブ、または外部 USB ドライブなどの取り外し可能なメディア上に作成することができます。格納域のサイズまたは格納域内のバックアップの数を制限する設定はありません。クリーンアップを使用して各アーカイブのサイズを制限できますが、格納域に保存するアーカイブの合計サイズはストレージのサイズによってのみ制限されます。
バックアップ用に選択されたすべてのデータを含む、それ自体で完結したバックアップ。完全バックアップからデータを復元する場合は、他のバックアップにアクセスする必要はありません。
企業ネットワーク内のデータ保護を管理する中央のサーバー。Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーは、次の機能を管理者に提供します。
ネットワーク上に複数の管理サーバーがある場合、それらのサーバーは独立して動作し、異なるコンピュータを管理し、異なる集中管理用格納域を使用してアーカイブを保存します。
少なくとも 1 つの Acronis Backup & Recovery 10 エージェントがインストールされている物理コンピュータまたは仮想コンピュータ。
ストレージ ノードによって管理される集中管理用格納域。管理対象の格納域内のアーカイブは、次のようにしてアクセスできます。
bsp://node_address/vault_name/archive_name/
物理的には、管理対象の格納域は、ネットワーク共有、SAN、NAS、ストレージ ノードのローカルのハード ディスク ドライブ、またはストレージ ノードにローカル接続されたテープ ライブラリに置くことができます。ストレージ ノードは、管理対象の格納域に保存された各アーカイブに対して、ストレージ ノード側のクリーンアップおよびストレージ ノード側のベリファイを実行します。管理者は、ストレージ ノードが実行するその他の処理(重複除外、暗号化)を指定することができます。
管理対象の格納域は自己完結型です。つまり、ストレージ ノードが格納域を管理するために必要なすべてのメタデータが含まれています。ストレージ ノードが失われたりデータベースが破損した場合は、新しいストレージ ノードがメタデータを取得してデータベースを再作成します。格納域が別のストレージ ノードに接続される場合、同じ手順が実行されます。
「バックアップ計画」をご参照ください。
直接管理を使用して作成された、ローカルまたはネットワーク上の格納域。個人用格納域が作成されると、そのショートカットが[ナビゲーション]ペインの[個人用格納域]の下に表示されます。複数のコンピュータで、ネットワーク共有などの物理的に同じ場所を個人用格納域として使用できます。
差分バックアップは、前回の完全バックアップに対するデータの変更点を保存します。差分バックアップからデータを復元するには、対応する完全バックアップにアクセスする必要があります。
Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーと呼ばれる集中管理ユニットを使用した Acronis Backup & Recovery 10 インフラストラクチャの管理。集中管理操作には次のものが含まれます。
集中管理用バックアップ計画に属するタスク。このようなタスクは、管理サーバーからバックアップ ポリシーを配置すると管理対象のコンピュータに表示され、バックアップ ポリシーを編集することによってのみ変更できます。
管理サーバーからバックアップ ポリシーを配置すると管理対象のコンピュータ上に表示されるバックアップ計画。この計画は、バックアップ ポリシーを編集することによってのみ変更できます。
管理サーバーの管理者によって割り当てられ、バックアップ アーカイブのストレージとして使用されるネットワーク上の場所。集中管理用格納域は、ストレージ ノードによって管理することも管理対象外にすることもできます。集中管理用格納域に保存されるアーカイブの合計数とサイズは、ストレージのサイズによってのみ制限されます。
管理サーバーの管理者が集中管理用格納域を作成するとすぐに、サーバーに登録されているコンピュータすべてに格納域名と格納域のパスが配布されます。格納域のショートカットが集中管理用格納域の一覧に記載されているコンピュータ上に表示されます。ローカルの計画を含むコンピュータに存在するすべてのバックアップ計画で集中管理用格納域を使用することができます。
管理サーバーに登録されていないコンピュータ上では、集中管理用格納域にバックアップする権限を持つユーザーが格納域のフル パスを指定することで、バックアップを実行できます。格納域が管理対象である場合は、格納域に保存される他のアーカイブと同様に、ユーザーのアーカイブがストレージ ノードによって管理されます。
重複して出現する同一情報は一度だけ保存する方法。
Acronis Backup & Recovery 10 では、ストレージ ノードに保存されているバックアップ アーカイブに重複除外テクノロジを適用することができます。これにより、アーカイブによって使用されるストレージ領域、バックアップ トラフィック、およびバックアップ中のネットワークの使用量が最小限に抑えられます。
管理サーバーの管理者が、手動でグループにコンピュータを追加することによって構成するコンピュータのグループ。コンピュータは、管理者がグループまたは管理サーバーからコンピュータを削除するまで静的グループ内に残ります。
バックアップ ポリシーの一部。 管理サーバーの管理者が、コンピュータ内でバックアップするデータを選択できるようにします。
前回のバックアップに対するデータの変更点を保存するバックアップ。増分バックアップからデータを復元するには、同じアーカイブの他のバックアップにアクセスする必要があります。
コンソールとエージェントの直接接続を使用して管理対象のコンピュータ上で実行される管理操作。これに対し、操作が管理サーバー上で設定され、サーバーによって管理対象のコンピュータに伝達される場合が集中管理です。
直接管理操作には次のものが含まれます。
ブータブル メディアを使用した操作も、直接管理の一種です。一部の直接管理操作は、管理サーバーの GUI を使用して実行することもできますが、 これには選択したコンピュータへの明示的または暗黙的な直接接続が前提になります。
管理対象のコンピュータを管理サーバーに追加する処理。
登録は、コンピュータ上に存在するエージェントとサーバーの間に信頼関係を設定します。登録中に、コンソールは管理サーバーのクライアント証明書を取得してエージェントに渡し、エージェントはそれを使用して接続を試みるクライアントを認証します。これにより、信頼されるプリンシパル(管理サーバー)になりすましてネットワーク攻撃者が偽造した接続を確立することを防止できます。
管理サーバーによって管理されるコンピュータ。コンピュータは、一度に 1 つの管理サーバーに対してのみ登録できます。コンピュータは登録処理を行うと、登録済みになります。
同じアーカイブに属する複数のバックアップを 1 つのバックアップに結合すること。
統合は、手動によってまたはクリーンアップ中にバックアップを削除するときに必要になる場合があります。たとえば、保持ルールのために、完全バックアップが期限切れになり削除する必要があっても、この完全バックアップの次の増分バックアップは保持しなければならない場合があります。この場合、これらのバックアップは 1 つの完全バックアップに結合され、そのバックアップに増分バックアップの日付が付けられます。統合には多くの時間とシステム リソースが必要になることがあるため、保持ルールでは、依存関係のあるバックアップを削除しないオプションが提供されています。この例では、増分バックアップが期限切れになるまで完全バックアップも保持されます。両方のバックアップが期限切れになった時点で、両方とも削除されます。
バックアップされたデータを復元することができる日時。
Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーでは、物理コンピュータは登録済みのコンピュータと同じです。Acronis Backup & Recovery 10 エージェントがコンピュータ上にインストールされ、コンピュータが管理サーバーに登録されている場合、仮想コンピュータは物理コンピュータと見なされます。