エラー処理

Acronis Cyber Protect Home Office でバックアップの実行中にエラーが発生すると、バックアップ処理が停止され、メッセージが表示されて、エラーへの対応に関するユーザーからの指示を待つ状態になります。エラー処理ポリシーを設定し、この設定ルールに従って Acronis Cyber Protect Home Office にエラーを処理させることで、バックアップ処理を停止せずに継続させることができます。

このトピックは、バックアップ先がローカルまたはネットワークにある場合に適用されます。 バックアップ先に Acronis Cloud を使用する場合のバックアップのエラー処理オプションについては、「Cloud でのバックアップとレプリケーションのエラー処理」を参照してください。

エラー処理ポリシーを設定する手順は、次のとおりです。

  1. [バックアップ] ダッシュボード > [オプション] > [詳細] > [エラー処理] の順に選択します。
  2. エラー処理ポリシーを設定します。

    • [処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレントモード)]: この設定を有効にすると、バックアップ処理中のエラーが無視されます。バックアップ処理を制御できない場合に便利です。
    • [不良セクタを無視する]: このオプションは、ディスクとパーティションのバックアップの場合のみ使用できます。このオプションを有効にすると、ハードディスク上に不良セクタがある場合でもバックアップを正常に完了できます。

      たとえば次のような場合など、ハードディスクが故障しつつある場合に、このチェックボックスをオンにすることをおすすめします。

      • ハードディスクドライブの動作中にかなり大きな異音や摩擦音が発生している場合。
      • S.M.A.R.T.システムによってハードディスクドライブの問題が検出され、可能な限り早くドライブをバックアップするよう促された場合。

      このチェックボックスをオフのままにした場合、ドライブ上に不良セクタがあると考えられるためにバックアップが失敗することがあります。

    • [Acronis Secure Zone に十分な空き領域がない場合、最も古いバックアップを削除する] (デフォルトで有効): スケジュールに従った Acronis Secure Zone への無人バックアップを計画する場合は、このチェックボックスをオンにしておくことをお勧めします。オンにしないと、バックアップ操作中に Acronis Secure Zone が満杯の場合に、Acronis Cyber Protect Home Office のバックアップが中断され、ユーザーの操作が必要になります。このメッセージは、[処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレントモード)] 設定が有効な場合にも表示されます。
    • [バックアップが失敗した場合は再試行する]: このオプションを指定すると、何らかの理由でバックアップが失敗したときにバックアップが自動的に再試行されます。試行回数および試行間隔を指定できます。バックアップが繰り返しエラーで中断される場合、バックアップは作成されません。

      スケジュール設定されたバックアップ処理はすべての試行が完了するまで開始されません。

  3. [OK] をクリックします。