
サイバーセキュリティのグローバルカンパニー、アクロニスは、2024年の「環境、社会、ガバナンス (ESG) レポート」を発表し、持続可能性と責任あるビジネスプラクティスへの継続的な取り組みを示しました。
環境に関するハイライト
アクロニスは、環境フットプリントを最小限に抑えるために重要な措置を講じています。
- 温室効果ガス排出量:アクロニスは温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。2024年に報告されたScope 1、2、3の総排出量は179,736 tCO2eでした。排出量のトラッキングを強化するため、アクロニスはサステナビリティ・アドバイザリー組織と提携し、温室効果ガスの計算方法を見直し、2024年のカーボンフットプリントを算出しました。また今後のアセスメントに向けて、排出量レポートにおけるデータのトレーサビリティと信頼性の向上にも注力しています。
- データセンターの効率性:グローバルで50を超えるデータセンターを持つアクロニスは、持続可能性を優先するプロバイダーとの提携に取り組んでいます。アクロニスは、電力使用効率 (PUE)、ISO認証、持続可能性イニシアチブへの参加などの要素に基づいて、データセンタープロバイダーを評価します。
- アクロニス製品の効率性:アクロニスは、ソフトウェアの効率性を向上させることで、製品の環境への影響を軽減することを目指しています。2024年5月に実施されたAV-TESTによる評価で、ビジネスユーザー向けWindowsウイルス対策ソフトウェアとして、Acronis Cyber Protect Cloudはパフォーマンスへの影響が最小限であることを実証しました。同社はリソースの使用を最小限に抑えるためにサービスを単一のエージェントに統合することに重点を置き、ソフトウェアのカーボンフットプリントを評価することで、パートナーの持続可能性アセスメントを支援しています。
- 環境への取り組み:アクロニスはその他にも、さまざまな活動を通じて持続可能性を推進しています。従業員は29の環境イベントに参加し、800時間以上のボランティア活動に貢献し、2,700 kg以上の廃棄物を収集しました。また、イベントでは環境に優しい素材を使用し、プラスチックの使用を削減し、廃棄物の削減とリサイクルに取り組んでいます。社員にはハイブリッドワーク環境を提供しオフィススペースを削減することで、事業運営上のフットプリントを最適化しています。
ソーシャルインパクトについてのハイライト
アクロニスは、エンゲージメント、多様性、ウェルビーイングに重点を置き、社員とコミュニティに貢献しています。
- 従業員のエンゲージメント:アクロニスは従業員からのフィードバックを重視しています。 “Voice of Employees”(従業員の声)プログラムを実施することでフィードバックを収集しコミュニケーションの改善に役立てています。Employee Assistance Programなどのイニシアチブを通じて、従業員のウェルビーイングをサポートしています。
- ダイバーシティとインクルージョン:多様性と包括性に富んだ職場作りにより、すべての従業員が成長できる環境を育むことに取り組んでいます。同社は、女性やLGBTQ+の従業員を支援するために、#CyberWomenや#CyberPrideなどの独自のイニシアチブを持っています。また、メンターシッププログラムも提供しており、36人の女性がWomen in Tech (WIT) メンターシッププログラムに参加しています。
- コミュニティへの関与:アクロニスは、さまざまな形でのコミュニティ支援を実施しています。アクロニスサイバー財団プログラムは、教育が行き届かない国や地域に教育やリソースを提供することに重点を置いています。2024年、同プログラムでは6つの学校とコンピュータ教室を建設し、970人の教育を支援してきました。ITスキルプログラムは、不可欠なデジタルスキルを提供することで、2,700人以上に影響を与えました。
ガバナンスに関するハイライト
倫理的な経営と説明責任を確保するために、強力なガバナンスを維持しています。
- 経営陣による監督:アクロニスを指揮する取締役会は、同社のビジョン、ミッション、価値観に焦点を当て、会社運営を監督し、コンプライアンスを確保します。
- ESGガバナンス:環境とサステナビリティの取り組みを指揮するESG委員会を持っています。同委員会にはさまざまな部門の代表者が参加しており、ビジネスオペレーション シニアバイスプレジデント/チーフ・オブ・スタッフが議長を務めます。
- サプライチェーンの責任:アクロニスは、環境に配慮した社会的責任のあるサプライヤーとの連携に取り組んでおり、サプライヤーが同社の行動規範と倫理基準を遵守していることを確認するためのプロセスがあります。これには、ベンダーが記入しなければならないアンケートが含まれます。アクロニスは人身売買への関与を一切拒否し、児童労働や強制労働の回避に取り組んでいます。
- 情報セキュリティ:アクロニスは資産を保護し、ステークホルダーの信頼を維持するために、情報セキュリティを重視しています。同社には包括的なセキュリティポリシーとプロセスがあり、製品セキュリティ、インフラセキュリティ、コンプライアンスに重点を置いた専任チームがあります。また、Acronis Trust Centerアクロニストラストセンターを通じて、データのセキュリティとプライバシーを確保しています。
企業、コミュニティ、地球にとって有意義な変化をどのように推進しているかについては、こちらのレポート全文(英文)をご覧ください。
Acronis について
Acronis は、2003 年にシンガポールで設立されたスイスの企業で、世界 15ヵ国にオフィスを構え、50ヵ国以上で従業員を雇用しています。Acronis Cyber Protect Cloud は、150の国の26の言語で提供されており、21,000を超えるサービスプロバイダーがこれを使って、750,000 以上の企業を保護しています。