写真家のためのクラウドバックアップ

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Acronis True Image
旧称Acronis Cyber Protect Home Office

人生で確かなことはほんの少し。太陽は東からのぼり、トーストを落とすと必ずバターを塗った側から床に落ち、ハードドライブは最終的には壊れる - そして壊れるのはたいてい最悪なタイミングです。

スタジオでクラウドを活用する方法

デジタルカメラとコンピューター編集ソフトウェアを活用して生計を立てているプロの写真家にとって、ハードドライブの故障は大きな悩みの種です。鉄壁のバックアップ戦略を立てることが作品と生活を守るために不可欠です。

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真面目な写真愛好家によくある、バックアップについての 2 つの質問

「フォトライブラリをバックアップする最高の方法は?」

「クラウドバックアップは必要?」

3-2-1 … スマイル!

写真家としての情熱は、瞬間を切り取り、その美しさを見せることに注がれています。コンピューターでバックアップを取る戦略は、関心リストの上位にはないのかもしれません。

効果的にコンピューターバックアップをとるのは難しいことではありません。誰かの写真を撮るときにいつも「3-2-1・・・スマイル!」とカウントダウンしていますが、じつはこれがベストな戦略なのです。

3-2-1 バックアップルールはシンプルです。データのコピーを 3 用意し、そのデータを 2 の異なる形式で保存し、1 のコピーをオリジナルデータから離れた場所に保存します。以下は、その理由です。

  • 3 つのコピーがあれば、なにがあっても写真やその他の重要なデータがすべて消えることはありません。
  • 2 の形式とは、データが内蔵ドライブだけでなく、ディスク、ネットワークドライブあるいはクラウドバックアップといった、ある種の外付けメディアにもあるという意味です。
  • 1つのコピーを離れた場所に保存すれば、盗難、火災や洪水などでコピーとオリジナルの両方が破壊されるかもしれない災害から、データを保護できます。

写真については、3-2-1 バックアップ戦略が業界標準となっており、 アメリカメディア写真家協会から推奨されています。これはベストプラクティスとして認識されていますが、写真家のなかにはその戦略実行に悪戦苦闘している方もいます。

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求む!ストレージスペース

内蔵ハードドライブにフォトライブラリのバックアップをとっている? それはそれで良いでしょう。ただし、これだけは覚えておいてください。重要なのは、ハードドライブが故障した(またはウィルス感染した、ランサムウェアによって暗号化された、あるいはコンピューターが盗難に遭った)際にポートフォリオを守る方法です。つまり、外付けストレージを用意する必要があり、そのためには写真収容のためのスペース探しから始めなければなりません。

何千もの RAW 画像、作業ファイルや加工済み写真をバックアップしなければならないプロの写真家なら、テラバイト単位の外付けストレージが必要になるでしょう。コンピューターバックアップの容量を計算するには、過去にさかのぼって、データがどれくらい増加しているのかを調べることから始めてください。

「設定すればあとはおまかせ」というのがお好みなら、最低でも 5TB の外付けストレージを検討してください。5TB あれば数年間保存でき、購入価格を事業費用として償却できるでしょう。では、どんなタイプのストレージを購入すべきでしょうか?

外付けのローカルストレージ

ファイルを DVD やブルーレイディスクに保存するのは、安くつくバックアップ方法です。しかし、そのアプローチでは、新しいバージョンをつねに手動で作成し、各ディスクを分類しなければならないため、時間がかかり、効率が悪くなります。さらに、それらのディスクからダウンロードしなければならないとき、ディスクからコンピューターにアップロードする作業はとても時間がかかります。

バックアップは迅速かつ簡単であるべきなので、外付けストレージドライブを推奨します。ドライブを選択する前に、コンピューターに高速接続でアクセスできているかどうかを確認してください。最近のマシンは Thunderbolt v2 または eSATA 接続がついていることが多く、十分なデータ転送速度を確保できます。

コンピューターバックアップの選択肢には、たくさんのドライブやメーカーがあります。費用に対して欲しい機能をよく考えなければなりません。たとえば、RAID アレイは超高速ですが高価で、多くの写真家にとって予算内に収めるのは厳しくなります。スタジオの性質にもよりますが、RAID アレイは不要な場合があり、シンプルな外付けハードドライブを選択するのもいいでしょう。

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遠隔の外づけストレージ

3-2-1 バックアップ戦略ではフォトライブラリのコピーを遠隔で保管しなければならず、それには基本的に2つの選択肢があります。

  1. 外付けドライブを 2 台購入して、そのうちの 1 台をどこかに保管する
  2. クラウドストレージを使用して、バックアップを自動化する

クラウドバックアップが写真家のいちばんの味方になりえる場面を紹介します。

クラウドバックアップはフォトライブラリの遠隔バックアップを維持する最も簡単な方法です。簡単に言えば、インターネット経由でアクセスできる遠隔サーバーネットワークであり、ネットワーク上にデジタル資産のコピーを保存します。クラウドバックアップサブスクリプションを取得して、必要な容量のみの料金を支払い、ファイルをアップロードして安全に保存します。

これを 2 台目の外付けハードドライブと比較してみてください。新しいバックアップを作成するたびに遠隔地から外付けハードドライブを手作業で持ってきて、持って帰らなければなりません。効果的なバックアップ方法ですが、とても不便です。

クラウドのもう 1 つのメリットは、突然どこかの場所で特定の写真やファイルにアクセスする必要があるとき、クラウドバックアップからリモートで取得できる点です。(撮影に持参していない限り、外付けハードドライブでは不可能です。)

クラウドバックアップはデジタル資産の遠隔版を維持するためのより便利で安価な方法です。

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バックアップソフトウェア

バックアップを手動作成することで撮影により多くの時間をかけたいなら、必要なコピーを自動生成できるソフトウェアがあるといいですね。Acronis True Image のようなプログラムはバックグラウンドで実行されるので、あなたはバックアップについて考える必要がありません。バックアッププランを定義し、いつバックアップを作成し、どこにファイルを保存するのかを指定すれば、プログラムがファイルをローカル外付けドライブとクラウドバックアップの両方にコピーしてくれます。

写真家にとってクラウドバックアップは実用的ではないと感じている人もいます。そのような人たちは、バックアップをとるたびにライブラリ全体を複製するものだと思っているかもしれませんが、それは違います。Acronis True Image では、最終バックアップ以降にデータ変更された差分のみをキャプチャする、増分バックアップを実施できます。変更された部分のみをターゲットとするので、時間も保存容量も節約でき、クラウドバックアップに大量のファイルをアップロードして、システムが機能しなくなるのを回避できます。

また、Acronis True Image はAV-TESTのような独立系テスト機関により、他のソリューションよりも最大で 10 倍も速く処理できる、高速バックアップであることが証明されているという事実も、注目に値します。システムリソースを停滞させず、画像の編集とレンダリングに必要なコンピューター能力を割けるようになるからです。

また、写真家用に実際にカスタムメイドできる機能もあります。それによって、クラウドバックアップでファイルを保存する期間や、維持するバージョンの数をカスタマイズできます。クラウドバックアップされた個々のファイルを検索することもできます。コンピューターのディスク容量を空けるために、古いプロジェクトのアーカイブ作成もできます(そのとき、デスクトップにショートカットを作成することで、古いファイルに簡単にアクセスできます)。画像品質を劣化させる可能性のある、iCloud や Google Drive で使用されている、強制的なファイル圧縮のようなものを体験することもありません。

写真以上のもの

写真家専用クラウドバックアップサービスにないメリットが、もう 1 つあります。Acronis True Image は RAW ファイルや加工済み写真の複製だけを行うわけではありません。頼りにしている高価な編集ソフトウェアを含む、オペレーティングシステム全体を複製できるのです。

フル画像バックアップの作成により、ハードドライブに何かが起こったときにも、システム全体を簡単に復元できます。ソフトウェアの再インストールやパッチのダウンロードで時間を無駄にすることなく、故障したドライブを交換して、新しいコンピューター上でシステムを復元できます。

それからオンラインに戻り、すぐに次の撮影へ移動できます。

まとめ

専門家としてコンピューターツールを頼りにし、大量のデジタルファイルを作成する必要があるのなら、定評のあるバックアップ戦略を選んで生計を守らなければなりません。3-2-1 ルールは、遠隔バックアップを徹底的に行えるため、写真家の業界基準となっています。

つまり、クラウドバックアップは写真家のいちばんの味方になり得ます。Acronis True Image も同様で、シンプルで、効率的かつ手頃な価格でのクラウドアクセスを実現しながら、バックアップ作成を簡単に自動化できるため、写真家にとっての最高の味方になるかもしれません。

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

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