今年のサイバープロテクションウイークの年次レポートによると、新型コロナウイルスや現在のサイバー脅威の状況によって引き起こされた変化との闘いは、世界各地の組織で現在も続いています。データプライバシーに関する規制から、データ窃盗、マルウェア、フィッシング攻撃などに対するリモートワーカー対応まで、企業は、現在直面している課題についてきちんと理解しています。ただ、そのような課題を克服するための戦略が機能していないのです。調査対象となった組織の半数が、さまざまな方法で保護対策を講じていたものの、この1年の間にデータ消失とそれによるダウンタイムが生じてしまった経験があると回答しました。
パートナーのマネージドサービスプロバイダー(MSP)に、利益性の高いビジネスの構築に必要なサポートとソリューションを提供するためのカギは、相手の話をよく聞くことです。会話を交わすことが重要で、そうでなければ一方的に話すだけになってしまいます。
顧客を含め、多くの企業が「バックアップがあるから、ディザスタリカバリ( DR)ソリューションは必要ない」と考えていますが、これは危険な推測です。システムをバックアップすることでデータは守られますが、バックアップだけでは災害時にデータを復旧することはできません。バックアップはデータを保護するための戦術的なアプローチであり、災害復旧はバックアップを利用してフェイルオーバーとフェイルバックを編成し、復旧時間 目標(RTO)と復旧ポイント目標(RPO)を最小限に抑える戦略的なアプ ローチです。 では、ディザスタリカバリ(DR)の価値を理解していないお客様をどのように説得すればよいのでしょうか。この記事では、いくつかの推奨事項をご紹介します。
かつては、大企業だけが災害を心配し、ディザスタリカバリ(DR)プランを策定していた時代がありました。しかし、そんな時代はとっくに終わっています。グローバル企業であっても、5人で経営している企業であっても、企業のディザスタリカバリプランの策定は必要不可欠です。