Acronis
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2019年8月15日  — 9 分で読めます
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2019年8月15日  — 9 分で読めます
Windows Updateに失敗しないための7つのアドバイス
Windows 10の更新というと、PCユーザーは常に「良い知らせと悪い知らせ」の両方を経験します。 ご存知ない方のために補足しますが、マイクロソフトはユーザーに対し、Windows10のMay 2019 Update(バージョン1903)でを実行する前に、問題が発生する可能性があると注意喚起を行いました。マイクロソフトによると、USB接続の外付けデバイスやSDカードが取り付けられていることによる「不適切なドライブの再割り当て」のせいで、更新プログラムがブロックされて完了できないかもしれないというのです。これは、多くの人に関わりのある話です。 それに、もしそれだけなら大丈夫だとしても、マイクロソフトはさらに、コンピュータ内のハードドライブにも問題が発生する可能性があると付け加えているのです。これが、悪い知らせなのです。 一方、良い知らせというのは、マイクロソフトが積極的に問題について知らせてくれるおかげで、アップデートを始める前に問題に備えることが可能になったことです。専門家全員が勧めるとおり、システムのアップデート前にバックアップを取って、データを守ればいいのです。 もし皆さんがWindows 7からアップグレードする35%の企業の1つであるとか、何らかのシステムアップデートを将来行おうとしているなら、通常のWindows 10の更新でもそれ以外でも、この先行うどのような変更に対しても次の7つのアドバイスを生かすことができます。   1.  1つテストケースを生成する。 環境全体の変更を開始する前に、まずはコンピュータを1つ選んでアップデートを実行し、何が起きるか見てみましょう。ここで問題が起きれば、解決するようにします。その経験を生かして、残りのアップグレードもスムーズに行うことができます。 2.  日数を確認する。 古いマシンと新しいソフトウェアの相性は良くないものです。もしPCの購入から3年以上経過しているなら、新しいソフトウェアがインストールされている新しいマシンへの買い替えを検討してください。最新のPCを購入すれば、その分アップデートもうまくいくようになります。 3. 先へ進むにはまずバックアップ。 ファイル、アプリケーション、システム、すべてをバックアップすることが、データ消失を防ぐ唯一の確実な手段です。バックアップがあれば、Microsoft Updateからも、自然災害からも、ハードウェアの故障からも、ヒューマンエラーからもデータは守られます。 思いがけないクラッシュで、コンピュータのファイルが損傷を受けたり削除されたりすることもありますから、ソフトウェアのアップグレード前は、特に積極的な行動が重要になります。 注意: 特にWindows 7からWindows 10にアップグレードする場合、問題が起きる可能性が高くなります。なぜなら、Windows 10のアップデートは、まったく新しいシステムの採用を要求してくるからです。そのため、インストールによって既存のユーザーデータやシステムのPreferences(お気に入り)がすべて消えてしまう可能性があります。ダウンタイムのリスクを最小限にするためにも、アップデート前のバックアップは非常に重要です。 4.  バックアップソリューションでは必ずディスクイメージング技術を利用する。 PCで毎日使用しているのは、ファイルやフォルダ、アプリケーションばかりではありません。データを完全に復元するには、フルイメージバックアップ、つまりデータと構造情報の両方を含む、ハードドライブの中身すべての全体像が必要になります。ディスクイメージを利用したバックアップソリューションなら、コンピュータを前と同じ完全な状態に戻すのに必要なすべてが手に入ります。 プロから個人ユーザーへのアドバイス: 個人ユーザーにはAcronis True Imageがお勧めです。このネーミングは、ずばり機能の特徴を表しています。当ソリューションはディスクイメージング技術を搭載。仕事で使用することで、データの消失を防ぐことができます。   プロから企業ユーザーへのヒント: 多数のPCをアップデートする必要がある企業ユーザーは、Acronis Snap Deployを使用して自分のWindows 10構成のマスターイメージを複数マシンに1度にデプロイすれば、時間と労力とお金を節約することができます。こちらから無料試用版をお試しください。そのあとは、Acronis Backupを使用して、アップデートされたマシンすべてにあるデータを守ることができます。 5. すべてのデータをバックアップする。バックアッププランを立てるとき、普段は気にもとめない大切な荷物のことも忘れないようにしましょう。ごみ箱、デスクトップフォルダー、一時ファイル、さらにAcer、Asus、Dell、HP、IBMマシン内にある隠しパーティションなど、普段は目には見えませんが、PCを以前のように回復させるのに役立つコンポーネントですので、バックアップを考える際には見落とさないように気をつけましょう。 6. 常に3-2-1のバックアップルールを忘れずに。この基本ルールは、バックアッププランを確実に行えるようにし、多くの心労からあなたを救ってくれます。 データのコピーは3つ作り、少なくとも2つのタイプのストレージメディアにコピーを保存します。そして、コピーの1つは必ずオフサイトに保存するようにしましょう(例:クラウド)。 7. 念のために古いバックアップも残しておく。 申請後も数年は納税申告書を残しておくのと同様に、古いバックアップを残しておくのは重要です。これらのコピーがあれば、データ消失に対する防御レベルを高めることができます。仕事のファイルをバックアップしておけば、法的要件や業界における要件も満たすことができます。   最後に 仕事でも遊びでもデータに依存している昨今、データ消失の回避が重要なのは誰の目にも明らかです。May 2019 Updateの問題について、マイクロソフトが積極的に行動したことは、潜在的な問題についてユーザーに知らせることができた点で有益ですが、積極的にサイバープロテクション 戦略を立てるかどうかは、ユーザー次第です。 定期的に自動で行われるバックアップは、衝撃的なデータ消失を防ぐうえで大いに役立ちます。アクロニスの個人ユーザー向けおよび企業ユーザー向けソリューションは、使いやすく、なおかつ効率的でセキュアなため、たとえデータ消失に見舞われても、常に必要なものを素早く回復させることができます。
2019年8月13日  — 5 分で読めます
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2019年8月13日  — 5 分で読めます
5つのシンプルなステップでより良いバックアップを
アクロニスが2019年3月に実施した、データのバックアップに関する調査によると、消費者の65%がデータ消失を認めていることが分かりました。2018年には、その前の年より30%も多くの人々が自分自身、あるいは家族がデータを消失したことがあると答えているのです。これはかなりの増加です。 私たちは皆、以前よりも多くのデータを使用し、より多くのデバイスからデータにアクセスするようになっているので、その分明らかにデータを失う機会も増えています。そのため、データ消失が増加するのは当然ではあります。しかし、たとえデータ量やデバイスの数が増えたとしても、データ消失の頻度を下げる対策は取ることは可能です。 今こそ、データ保護に必要なステップを見直す好機といえるでしょう。    即効性のある対策を取る 今のデータの使用習慣やオンライン上の脅威を考えたとき、ここでご紹介する5つの方法は、最新のリスクを回避するうえで役立つお勧めの対策です。 ローカルにバックアップする データを失くしたとき、素早く信頼できる方法でデータを復旧させたいものです。それに最適なのがローカルのバックアップ。ハードドライブやUSBメモリ、外付けハードディスク、テープ、またはローカルや広域ネットワークで個々のシステムやデバイスとつながっているその他のデバイスにファイルをコピーするのが、ファイルやアプリケーション、システムを確実に復旧させるうえで早くて簡単な方法と言えます。 クラウドにもう1つコピーを取る 「卵は1つのカゴに盛るな」という諺はデータにも当てはまります。クラウドバックアップによって、データを常に安全に守るのに必要な冗長性(リダンダンシー)が提供されるのです。たとえ火事や洪水、ネットワーク全体を巻き込むマルウェア攻撃、あるいはそれ以外の脅威によってオリジナルファイルとローカルバックアップが破壊されても大丈夫です。さらに、データがローカルの脅威から隔絶されるばかりでなく、ユーザーはどこからでもファイルにアクセスすることができるようになります。 マルウェアからデータを守る 過去の事例から見ても、バックアップがあれば、ランサムウェア攻撃を受けても犯罪者に身代金を払うことなくシステムを回復させることができます。ただ現在、サイバー犯罪者はバックアップファイルにも魔の手を伸ばし、攻撃をかわせないように囲い込んできています。アクロニスだけが AIベースの統合型ランサムウェア対策 を搭載したセキュアなバックアップソリューションを提供しており、昨年は40万件に及ぶ攻撃を阻止し、感染ファイルを自動的に回復させました。 データの真正性を守る  データ改ざんの脅威は増加しており、自分のドキュメントやファイル、バックアップを不正な変更から守ることが非常に重要になっています。アクロニスだけがブロックチェーンの技術を応用したバックアップソリューションを提供しています。これによって、ファイルを認証してそれらが間違いなく本物で改ざんされていないことを証明したり、ユーザーに独自の検証可能な電子署名をさせたりすることが可能となっています。  アクロニスとWindows Defenderでデータ保護を効率化  オンライン攻撃は日に日に複雑化していますが、攻撃に対する防御も、容易に強化し、かつまた簡略化することができます。マイクロソフト社がビルトインで提供しているウィルス対策のWindows Defenderは、従来の署名ベースの保護を行っています。それに対してアクロニスが提供する最新のAIベースのランサムウェア対策技術は、署名ベースの防御では見過ごされる恐れのあるゼロデイ攻撃も効果的に阻止します。これら2つのソリューションを実行すれば、未知のマルウェアを含む、あらゆる脅威からデータを守ることができます。  最後に 数字は嘘をつきません。ですから、データ消失インシデントが29%も増加した事実を無視してはいけないのです。バックアップを取っている人の数は以前よりも増えているものの、データの使用・保存・アクセス方法の変化に合わせてバックアップ方法も変えていなければ、データ保護に隙間が生まれてしまうでしょう。 上にご紹介した5つのステップを実行すれば、データの保護プランどおりの数字をはじき出すことができるでしょう。それを実現するには、Acronis True Imageなどの個人用のソリューション、またはAcronis Backupなどのビジネス用ソリューションのどちらかを選べばいいだけです。
2019年6月13日  — 7 分で読めます
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2019年6月13日  — 7 分で読めます
サブスクリプション VS 永続ライセンス:あなたに適しているのは?
誰しも変化が受け入れがたいものだと知っています。いつも同じものばかり食べてしまうといったように些細なことから、ひどい仕事なのにやめられないなど、深刻なものまで様々ですが、慣れ親しんだ安全地帯から出られないせいで私たちはなかなか新しいことに挑戦することができません。長い目で見れば変えたほうが良いとわかっているときでさえもそうなのです。 同じことがソフトウェア業界にも当てはまります。そこでは、製品を購入(買い取り)して使うライセンス形態からクラウドベースのサブスクリプション契約へと置き換える企業が増えつつあります。箱入りの製品を買って棚にインストール用CDを並べるのが好きなユーザーもいるかもしれませんが、サブスクリプションがユーザーにもたらすメリットが、サブスクリプションの革命を推し進めています。事実、ガートナーの予想では、既存のソフトウェア開発会社の80%が、来年早々にはサブスクリプション方式のオプションを提供するだろうというのです。 ではここで、従来型の買い取り方式(永続ライセンスと呼ばれます)とサブスクリプション方式について、それぞれのメリットを説明しながら見ていくことにしましょう。そうすれば、Acronis Backupなどのソリューションを見たときに、どのアプローチが皆さんの会社のニーズに合っているか、おわかりいただけるでしょう。 永続ライセンス 最初にソフトウェアが市販されたとき製品は買い取り方式で販売されていたため、永続ライセンスという形が始まりました。当時、コンピュータハードウェアは高価な投資であり、めったにアップグレードされることはありませんでした。つまり、ソリューションが動いていたシステムは通常、長期間使用されたので、定期的にソフトウェアをアップグレードする必要性がなかったのです。 永続ライセンスはソフトウェアを恒久的に購入するために一括払いをする必要があり、通常、かなりの先行投資をすることになります。ただ、ソフトウェアは数年にわたって使用されることになるため、企業は永続ライセンスの購入を設備投資(CAPEX)に振り分け、数年にわたって減価償却費として計上できるというメリットがあります。 買い取り方式の欠点 ソフトウェアをサブスクリプションで「借りる」よりも自分で「所有する」のを好む人にとって、永続ライセンスは魅力的なのでしょうが、今のデータの使用方法を考えると、そこには深刻な欠点があります。 「永続」という名前が表していること。それは、1つのソリューションに長期間依存することを意味しています。以前ならそれでも構わなかったかもしれませんが、ITニーズの変化やデータ量の増加、オンライン脅威の進化、様々な技術の進歩が目まぐるしい速さで進む現状を考えたとき、永続ライセンスのソフトウェアには皆さんが求める柔軟性があるとは言えないかもしれません。 変化の速度はソリューションそのものにも影響を与えるかもしれません。たとえば永続ライセンスのAcronis Backupの場合、積極的なメンテナンスプランを立て、ソフトウェアアップデートとテクニカルサポートを受ける必要があります。そうしなければ、ソリューションは最新の脅威に対して十分な防御を行えないかもしれません。しかしそれは、一括払いの購入金額に加え、メンテナンス費用が向こう3年間で40%も余分にかかることを意味しているのです。 サブスクリプションはコスト込み インターネットとクラウドの出現により、Acronis Backupのようなソリューションをサブスクリプション方式で提供できるようになりました。ライセンスを更新することができるサブスクリプション方式を選ぶと、ライセンスの「所有権」は得られないかもしれませんが(ソフトウェアを使用するには自分でサブスクリプションを行う必要があります)、サブスクリプションには多くの魅力的なメリットがあります。 まず、初期投資が永続ライセンスよりも少なくて済みます。また、Acronis Backupをサブスクリプション契約すると、自動的にソフトウェアアップデートとテクニカルサポートが含まれるため、メンテナンスプランは不要となります。3年間で30%のコスト削減が可能となるのです。 そのうえ、Acronis Backupのサブスクリプション契約は都度支払い方式のため(1年更新、2年更新、3年更新)、より柔軟にコスト管理を行うことができます。そして必要に応じて簡単にストレージを増やしたり、元に戻したりすることができます。 そして、企業のデータとITインフラストラクチャを1年ごとのサブスクリプションで守ることにより、経理部門はその費用を設備投資から事業費(OPEX)へと変えることができ、予算編成でも予測でもはるかに正確さを期することができるようになります。    最新のサイバープロテクション 経費削減は確かに魅力的ではありますが、サブスクリプションに含まれるアップグレードとサポートの真価は、データやアプリケーション、システムに最新のプロテクションが常に適用されているという安心感が得られることにあります。 たとえば、オンラインの脅威がいかに早く進化しているか考えてみてください。サイバー犯罪者はますます進んだコンピュータ技術を持つようになり、以前よりも早くマルウェアを開発できるようになっています。サブスクリプションにすることで、Acronis Active Protectionが最新のクリプトジャッキング攻撃に対する新しい対策をアップデートしたと同時に、皆さんの会社のリソースは守られるのです。 サブスクリプションだけにある能力 実は、さらなる保護を受けるメリットがあります。サブスクリプションの顧客だけに提供しているクラウドベースの機能があるのです。その内容をご紹介しましょう。 Acronis Backup Service 最新のデータ保護を行います。Acronis CloudでAcronis Management Serverを実行することにより、ハードウェアに投資しなくても高いデータの有効性を保つことが可能になります。 Acronis Disaster Recovery 重要な業務用アプリケーションの障害を自動的に Acronis Cloudにフェイルオーバーして瞬時に重要な作業の可用性を提供し、企業の生産性を最大化します。 Office 365とG Suiteのクラウド間バックアップ Microsoft Exchange Online、 OneDrive for Business、SharePoint Onlineの保護を自動的に行います。 最後に 最終的に、どちらが自分の会社に合っているかを決めるのは、完全に各企業のニーズと優先事項によるでしょう。使用するソフトウェアを所有する必要はあるけれども最新の保護は必要ないのなら(あるいは、追加のメンテナンスコストを負担できる予算があるのなら)、永続ライセンスのままでいいかもしれません。 けれどもサブスクリプションのメリットをじっくり考えると、なぜ今Acronis Backupをサブスクリプション契約し、コストパフォーマンスと柔軟性、強化された保護、クラウドベースの機能を選ぶ企業が増えているのかがお分かりいただけるでしょう。
2019年5月30日  — 6 分で読めます
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2019年5月30日  — 6 分で読めます
Acronis Cyber Platformへの先行アクセスを開始
4月25日、アクロニスのコアプラットフォームであるAcronis Cyber Platformを開発者、ISV、OEM、サービスプロバイダーなどの皆さんにご利用いただけるよう、開放いたしました。この先行アクセスは、開発者にアクロニスの巨大なエコシステムを利用していただき、さらに充実した機能、アプリケーションの統合を推進することが目的です。 アクロニスの既存サービスの基盤を成すAcronis Cyber Platformは、ソフトウェア開発キット(SDK)とサンプルコードによってサポートされる一連のAPIを備えています。この先行アクセスにより、以前はアクロニスとConnectWise社、Microsoft社、Google社など、一部のインテグレーションパートナーしか利用できなかったプラットフォームが、開発者の皆さんにもご利用いただけるようになります。 解き放たれたサイバープロテクションの可能性 Acronis Cyber Platformを利用することで、開発者は新たなデータソースやデータの保存先を作り、さらに新たなデータ管理機能を活用して、自社のアプリケーションをアクロニスのサイバープロテクションソリューションと統合させることが可能になります。また、アクロニスを自社のアプリケーションやシステム、マーケットプレイスに統合することもできます。 そうすることで、ISVやOEM、サービスプロバイダー、リセラー、顧客は、新たな収益を促進し、自身の、そしてアクロニスのエコシステムのユースケースをより多く解決に導くことができます。アクロニスは現在、5万社のチャネルパートナー、50万の企業、500万人の個人ユーザーからなるコミュニティに貢献しています。   なぜプラットフォームを解放するのか? Acronis Cyber Platformのローンチにより、最新のサイバープロテクションにはデータ保護とサイバーセキュリティ、さらにプライバシーの統合が必要であるというアクロニスのビジョンが形になりました。データはあらゆるデジタルな革新プロジェクトの中心にあり、どのような規模の企業にとってもますます価値あるものとなっています。 その結果、現在のデータに対するニーズは、データの量からデータの様々な用途、さらにデータソースやロケーションの数まで、日ごとに増え続けています。そんなデータを完全に管理・保護するには、サイバープロテクションの5つのベクトルすべて、つまり、データの「Safety(安全性)」「Accessibility(アクセシビリティ)」「Privacy(プライバシー)」「Authenticity(真正性)」「Security(セキュリティ)」 (SAPAS)に取り組むしかありません。 Acronis Cyber PlatformのAPIとSDKは、開発者の求める管理能力、効率性、セキュリティ、そして信頼性を提供します。 管理API: 顧客およびパートナーのサービスとアカウントの自動化、管理、請求書発行のためのマスターAPI。 サービスAPI: サードパーティによる統合サービスやポータルにおけるコアサービスの管理。 データソースSDK: プラットフォーム内のSaaSアプリケーションデータセット、サーバーアプリケーション、IoT、その他のあらゆるデータソースの保護。 データ保存先SDK:  Acronis Cyber Cloudやプライベートクラウド、パブリッククラウド、オンプレミスストレージ、ソフトウェア定義ストレージ、ハードウェア機器など、様々な宛先やロケーションにデータを保管できるようにします。 データ管理SDK: プラットフォーム内のデータを処理・分析し、その後変換・検索・読み取りなどできるようにします。 統合SDK: サードパーティのサービスをAcronis Cyber Cloudに統合できるようにします。 Acronis Cyber Platformの利用について Acronis Cyber Platformは現在、先行アクセスが可能になっています。この期間中、開発者へのサポートも行っており、アクロニスのエンジニアリング、製品管理、事業開発、およびマーケティングのチームからサポートを受けることができます。 Acronis Cyber Platformの最初のプロジェクトは、同プラットフォームの公式発表において行われる一般公開(GA)、公式トレーニング、および認証に参加することができます。公式発表は、今年10月13日から16日までフロリダのマイアミで開催されるAcronis Global Cyber Summit 2019において行われる予定です。 同サミットは、アクロニスが開催する初めてのパートナーおよび顧客向けイベントで、ロバート・ハージェヴェクやエリック・オニールなど、IT業界やサイバーセキュリティにおいて世界的に有名なスピーカーを迎えることになっています。同様のサミットを、9月にはシンガポール、12月にはアブダビで開催する予定です。 ISV、OEM、サービスプロバイダーは、先行アクセス登録ページからAcronis Cyber Platform APIへの先行アクセスをリクエストすることができます。
2019年5月30日  — 7 分で読めます
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2019年5月30日  — 7 分で読めます
Acronis Cyber Platform: アクロニス、開発者に鍵を手渡す
昨今のデジタル世界において、データは組織にとって最も価値ある資産です。データ経済、そしてその主要な原動力であるデータの民主化が、あらゆる場所で市場の勢力図を塗り替えつつあります。新たな産業が生まれる一方で、従来の産業とビジネスモデルが崩壊の道をたどっているのです。さらに、アプリケーション、「モノ」、データ分析、データの格納場所がますます増え続けているため、データ量やデータソースの数が爆発的に増えています。 その結果、ほとんどの組織がデータの管理と保護にまで手が回らなくなっています。 データは貴重です。けれども、失われて二度と見つからなくなることもあれば、盗まれたり、価値を失ったり、操られたりすることもあります。そして、データがビジネス構築を助けたのと同じくらい簡単に、データの消失によって、企業は瞬く間に信用と競争力を脅かされることになるのです。   市場で「データ駆動型」のデジタル転換を成功させようとするとき、従業員、パートナー、投資家、顧客があなたの組織を信用し、効果的にデータを消失、窃盗、改ざんから守ってくれると信じていることを忘れてはいけません  データの管理と保護は難しい 組織は、データ保護のために多額の資金を費やしています。複数のベンダーからテクノロジーソリューションを購入し、複雑なデータ保護プロセスを作り、様々なデータストレージプラットフォームに巨額の予算を充当しています。さらに、増え続けるデータソース(IoT、SaaS、Big Data Analytics)を管理するために、複雑なデータ保護プロセスと制御を構築しています。そんな中、さらに多くのコンプライアンスや規則(GDPR、HIPAA、その他)が生まれています。ITのチャネルベンダーは新たなソリューションを山のように世に送り出し、それに応えていますが、データ保護はその速さにほとんど追いついていません。 攻撃対象となる領域はますます広く多様になってきています。悪党たちも、こちらと同等のコンピュータ能力を持っています。より高度ではないにしても、ほとんどの組織と肩を並べるレベルです。そのため、政府や規制機関は、プロセスやデプロイの方法を変更するよう強く求めています。 こうした背景の下、アクロニスは今こそIT業界をリードする好機であると考えています。顧客やパートナー、IT専門家、アナリストと対話した結果、この問題を解決する唯一の方法は、アクロニスのプラットフォームを公開することだと確信しています。 サイバープロテクションの活性化 4月25日に、アクロニスはAcronis Cyber Platformへの先行アクセスの提供を開始しました。これによって、アクロニスのプラットフォームベースアーキテクチャのコアであるAPI、つまりプラットフォーム型エコシステムへのアクセスが開放されました。私たちはコミュニティの力が、複雑で増え続ける問題を解決することを信じています。 Acronis Cyber Platform の基盤となる6つのAPIとSDK群は、長年の開発と、これまでの統合作業の中で培われた経験の賜物であり、同時にまた、全社を挙げて取り組んできた市場進出モデルの拡大、アクロニスとパートナーの市場機会増大の必然的な結果であると言えます。 私たちは、開発会社、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、OEMメーカー、サービスプロバイダー、その他の皆さんがこのプラットフォームでソリューションを開発し、それらが顧客やユーザーの求めるユースケースに応えていく未来を思い描いています。 たとえば、2021年には310億もの「モノ」がエッジに存在するようになります。エッジにあるIoTやデバイスは、現在、大量の新たなデータとアプリケーションを生成しています。これらは新しいデータソースであるため、従来のデータ保護ツールや技術を適用するのが困難なことが多々あります。けれどもAcronis Cyber Platformに含まれるData Sources and Data Management SDKsを使用すれば、ISVやOEMは自社のIoTデバイスやシステムにサイバープロテクションを組み込むことができ、自身やチャネルパートナーに価値ある新たなサービスを提供することができます。 さらなるユースケース例: Acronis Cyber Platformは、ソフトウェアの開発者に、次のような形で組織や顧客のニーズに応える新たな力を提供します: データを使用する会社の管理下にないデータソースのサイバープロテクションとデータのバックアップ。たとえば、SaaSアプリケーションには通常バックアップ機能がないため、開発者は在庫システムや財務システムなどの新しいSaaSアプリケーションにサイバープロテクションを追加することができます。これによって、開発者は、バックアップデータがローカルの特定デバイス、またはパブリックやプライベートクラウドに保管され、確実に財務およびコンプライアンスの要件を満たす保管先に格納されるようにすることができます。 様々なソースからのデータをパワフルに分析・処理できるようにします。たとえば、「検索」機能を持たないアプリケーションを使用して作ったデータを探し出すことができる、ディープサーチ機能などの機能を追加することができます。あるいは、プラットフォームのデータにカスタム暗号化方式を追加して、特定の業界や政府によるコンプライアンス規定に準拠するようにすることもできます。 アクロニスのチャネルパートナーがソリューションをバンドリングし、顧客にITサービスを提供できるようにします。これにより、顧客や個人ユーザーにマネージドサービスを提供し、SaaSアプリケーションのサイバープロテクションをサポートすることができます(以前は、Acronis Cyber PlatformとAcronis Cyber Platform Marketplaceの一部が利用できませんでした)。 Acronis Cyber Platform:先行アクセスプログラム 今後数か月にわたり、プラットフォームに先行アクセスするパートナーと開発者は、アクロニスのエンジニアリングチーム、製品管理チーム、サポートチーム、事業開発チーム、およびマーケティングチームからサポートを受けることができます。要件を満たすプロジェクトをあらゆるレベルでサポートし、フィードバックを集めながらパートナーをサポートし、2019年10月13日から16日までマイアミで開催されるAcronis Global Cyber Summitでのパートナーのソリューションの発表と、ユースケースの紹介を支援していきます。 Acronis Global Cyber Summitでは、Acronis Cyber Platformを一般公開します。それ以降は、世界中の開発者や企業が新しい開発者用ポータルにアクセスできるようになります。ポータルでは、パブリックAPIのドキュメンテーション、サンプルコードを入手し、コミュニティに参加するためにサインアップをすることができます。また、サミットではセッションを開催し、開発者はアクロニスのエンジニアリングチームや製品管理チームのサポートのもと、プラットフォームでの認証を受けることができます。Acronis Cyber Platformに関するさらに詳しい情報はこちら。