Acronis Backup & Recovery 10 のリリース ノート
リリース日: 2011 年 12 月 21 日
ビルド: 13762
概要
今回のアップデートでは、旧バージョンの既知の問題が修正されました。
既存のすべての設定、タスク、ポリシー、および格納域を維持したまま Acronis Backup & Recovery 10 のコンポーネントをアップデートする際は、旧ビルドをアンインストールせずにアップデート ビルドをインストールすることが推奨されます。
各コンポーネントに下位互換性があるため、コンポーネントを任意の順番でアップデートできます。
Acronis Backup & Recovery 10 のアップデートは、すべてのエディションに対して有効です。エディションの全リストは、http://www.acronis.co.jp/enterprise/support/updates/ で確認することができます。
修正済みの問題および機能強化
このセクションでは、Acronis Backup & Recovery 10 の以前のリリースで見つかった問題のうち、今回のアップデートで修正済みのものについて説明します。
インストール
- Acronis 管理サーバー、Acronis ストレージ ノード、Acronis Managed Machine サービスの既存のアカウントが ユーザー@domain フォーマットを使用している場合、インストールに失敗する問題を修正しました。
- インストール アルゴリズムが改善されたため、ユーザーのグループ メンバーシップを確認することができるようになりました。
- ti_monitor コンポーネントが開始されていない場合に Acronis Backup & Recovery 10 のインストールに生じる問題を修正しました。
- リモート インストール ウィザードのコンピュータ リストから最初のコンピュータ名が削除されてしまう問題を解決しました。
バックアップ
- レポートで増分、差分バックアップに日付が正しく表示されない問題を修正しました。
- Acronis Backup & Recovery 10 タスクの動作中にコンピュータが保留中になってしまう問題を解決しました。
- [バックアップ時に領域が不足した場合]クリーンアップ オプションが有効の場合に、ファイル バックアップに失敗する問題を修正しました。
- コマンド ライン モードでバックアップが作成された場合に、所有者名およびコンピュータ名 フィールドが個人用格納域で空欄になってしまう問題を修正しました。
- 自動生成された名前でアーカイブを再作成すると発生する問題を修正しました。
- バックアップに Acronis True Image Echo のアーカイブ名を使用していると進行状況バーが 50% から開始する問題を修正しました。
- アーカイブ名の終わりが数字の場合、Acronis True Image Echo のアーカイブ名が無効になる問題を修正しました。
- [ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)を使用する] オプションが、デフォルトのバックアップおよび復元オプションで保持されていない問題を解決しました。
- バックアップ計画またはアーカイブ コメントで使用できる記号の数が限定されている問題を解決しました。
ベリファイ
- バックアップ中に接続が切断された場合、アーカイブのベリファイに発生する問題を修正しました。
Managed Machine サービス
- 開始時に Managed Machine サービスが異常終了してしまう問題を解決しました。
- カスタマイズされた WIM ファイルを使用して作成された WinPE 3 上でManaged Machine サービスを開始すると発生する問題を修正しました。
Acronis 管理サーバー
- タスクの完了に関連しない情報を削除しました。
- 多くのエージェントが存在する場合の、Acronis 管理サーバーのパフォーマンスが改善されました。
- エージェントがインストールされていない場合でも、Acronis 管理サーバーがテスト用電子メール メッセージを送信できるようになりました。
- Acronis ストレージ ノードの接続限度に達した場合のストレージ サーバーのエラー処理が改善されました。
- [スケジュールされたタスク]フィルタが使用された場合、Acronis 管理サーバーが何のタスクも表示しない問題を解決しました。
- Acronis ストレージ ノードの圧縮タスクのパフォーマンスが向上しました。重複除外格納域の 4 MB ブロック data_store ファイルからの読み込みが最適化されました。
通知
- SMTP コマンドのエラーを含む電子メール通知が送信される問題が修正されました。
- バックアップ操作の失敗を報告する電子メール通知が時々送信されない問題を修正しました。
Linux
- Linux ライブラリが標準以外の場所にある場合に、Acronis エージェント for Linux のインストールに失敗する問題を修正しました。
- Acronis SnapAPI モジュールがアップデートされました。
- Linux でのバックアップのマウントに関する問題を修正しました。
- Linux カーネル 2.6.38 以降のシステムでスライスを含む個人用格納域を削除しようとすると、管理コンソールが異常終了する問題を修正しました。
- Linux ブータブル メディア環境でのハードウェア サポートが改善されました。Intel 82579LM Gigabit Network card (8086:1502) がサポートされるようになりました。
仮想化
- ESX 上の Windows 2008 仮想コンピュータのボリュームが元の場所に復元されると、仮想コンピュータの開始時に異常停止してしまう問題を修正しました。
- ESX 上に新しい仮想コンピュータとして復元すると、Windows 2008 R2 のイメージが Windows 7 64ビット ゲスト オペレーティング システム タイプになってしまう問題を修正しました。
ブータブル メディア
- LVM ボリュームの復元時に RAID/LVM を適用する問題を修正しました。
- ブータブル メディアから特定の SFTP サーバー経由の操作に関する問題を修正しました。
- ブータブル コンポーネントによる自動 SCSI デバイス検知の問題を修正しました。
- Windows 展開サービス(WDS)サーバー上で作成されたブータブル メディアからの起動に失敗してしまう問題を解決しました。
- Linux ブータブル メディア上のディスクの管理の開始時、検知されなかったRAIDが破損してしまう問題を解決しました。
- プログラムのログおよびカレンダーに表示される日付が正しくない問題を修正しました。
製品関連文書
- Acronis Backup & Recovery 10 アップデート 5 による変更に伴い、ヘルプおよびユーザーガイドもアップデートされました。
既知の問題
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題およびその回避策について説明します。
- Linux でバックアップのマウントが機能しない。マウント操作を実行する場合は、コマンド ライン モードを使用することが推奨されます。また、SELinux ベース ルールを適用およびコンパイルすることで回避することも可能です。この問題に関する詳細情報は、こちらのリンクにあるナレッジ ベースの記事をご参照ください。http://kb.acronis.com/content/24148